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自然の中で自分らしく

林業に興味のある学生の皆さんへ

平川さんインタビュー
平川さん

林業に就いた理由

私の人生の転機は、西条市への移住。子どもを授かったのを契機に、子育てしやすい環境を求めて、この地にきました。僕は山歩きが好きで、引っ越してからも近隣の山歩きを楽しんでいました。するといたるところで土砂崩れや地滑りが起きていて、放置林も多いんです。そうした景観を最初は他人事として捉えて、「誰かが整備してくれないと困るな」と思っていました。でも地方は労働力不足で、だんだんとこれが自分の使命じゃないかと思うようになったんです。地域に役立つ仕事をすることが、私たち家族をあたたかく迎え入れてくれた皆さんへの恩返しにもなると考え、林業に就きました。

平川さん作業風景

これまでの経緯

幸いなことに知人の紹介で師匠と出会い、山仕事のイロハを教えていただきました。1年余り下から1本立ちしましたが、ほとんどの場合、ある程度大きな現場はチーム制で動くのが鉄則。一人では仕事を請け負うことが難しい状況にありました。そこで1人、また1人と仲間を増やして、3年後には会社組織にしました。現在、正社員は事務員も入れて7人にまで増えています。また委託スタッフも数名抱えており、公共事業などの大きな現場を任されることが多く誇りに思っています。私自身、経営者ですが現場にも出ています。安全管理を最優先としながら、皆がやりがいを持って働ける職場環境づくりにも務めています。

Forest Worker としての喜び

私は「自分の技術1本で飯を食っている人」が本当の職人だと思っています。言い換えれば代えの効かない人。例えば植林作業を例にとれば、木を植える作業は土を掘る、苗木を刺す、埋めるというシンプルなプロセスです。誰でもできそうですが、知識のない人がやったら木は枯れてしまいます。きちんと木を育てるためのテクニック、木を育てようという意思が必要です。そういう使命感、自分に求められているものをしっかり理解していることが大切だし、職人として評価されることが最大の喜びだ。また、自然の中で仕事していると、ふと鳥の声が聞こえたり、綺麗な花を見つけたり。そんな些細なことにも幸せを感じています。
平川さん作業風景

Forest Worker としての変化

私はもともと落ち込みやすく、鬱っ気のある人間でした。いろいろなことを考え過ぎてしまっていたんです。ところが、山仕事で体を動かしたら、不思議なことに落ち込むことはなくなりました。振り返ってみれば、林業に就くまでの私は、誰かの決めたことを淡々とこなすような人間でした。主体性がなかったんですね。ところが山仕事は、自分の判断ミス1つで怪我をしたり、仲間に迷惑をかけたりすることが日常茶飯事。自分で考えて、自分で感じて、自分で決めるということを山仕事から学美、気づけば心身ともに健康になっていました。

Forest Worker を目指す人へ

まずは森林に来ませんか?どんなに話を聞くより、山で働く私たちの姿を見ていただくことが、この仕事の理解へとつながると思います。決して楽な仕事ではありませんが、やりがいはその分大きいし、待遇面は一般の仕事より充実しています。経験を重ねるにつれて、人間としてのスキルも向上していくはずです。

平川さんと仲間たち
梶村さんインタビュー
梶村さん

林業に就いた理由

もともと自然が好きで、体を動かすことも大好き。そこで高校時代のインターンシップで「いしづち森林組合」でお世話になり、現場の方が生き生きと働く姿や大自然に身を置ける職場環境が気に入り、「卒業後はここで働きたい」と考えるようになりました。よく皆さんに聞かれるのが、「女性にはキツイ仕事ではありませんか」ということ。確かに体力面では男子に及ばない面があるかもしれませんが、多種多様な専用の機械を使いこなせば、そうした面は十分にカバーできると思います。実際、私も環境に馴染むことができました。男女問わず不安があればぜひインターンシップから始めて欲しいですね。

梶村さん作業風景

仕事の内容と喜び

私の主な仕事は山に入り、杉やヒノキなどの樹木をチェーンソーで切り倒し(伐倒作業)て、枝葉を落として丸太にします。これをフォワーダ(取材専用車)で運ぶまでの一連の作業を担当しています。仕事のフィールドとなる石鎚山系は急峻で険しい地形をしています。そのため伐倒も搬出も決して簡単にはいかず、しかもちょっとした気の緩みから危険な事態を引き起こしてしまう可能性もあります。常に初心を忘れず、神経を尖らせて仕事におり組んでいます。一方で伐倒した後には、パッと美しい景色が目の前にひらけてきます。また思い通りの位置に木を倒すことができたときの爽快感は格別。達成感を糧に次の作業に向かっています。

Forest Worker としての喜び

毎日、現場が違えば見える景色も異なります。私が最初にびっくりしたのは、すぐ近くに野生動物が棲息していること。これまでに鹿や猿、野うさぎなどに遭遇しましたが、ちょっとワクワクする瞬間です。また安全面も考慮して悪天候の場合には仕事がお休みになります。長雨の時期などは休みが続いてしまう場合もありますが、割り切ってプライベートを楽しむようにしています。バイクも車も好きなので遠出をしたり、アミューズメント施設へ出かけたり。実はゲーマーでもあるので、家でゲーム三昧ということも(笑)。彼と休みが会う日には、デートを思い切り楽しんでいます。

梶村さん作業風景 フォワーダを乗りこなす

Forest Worker としての未来

愛媛の山には放置された森林がたくさんあり、それらが災害に繋がってしまうことも少なくありません。誰かがやらないといけない仕事でありながら、担い手は慢性的に不足しています。キツイとか危険というイメージを抱かれる方も多いと思いますが、きちんと手順を踏み、真剣に取り組めば私のように小柄な女性でもちゃんと戦力になることができます。そしてこの仕事の良い点は、成果が目に見える点にもあると思います。放置林はまだまだたくさんありますが、1日1日、仕事に取り組みたいですね。将来結婚したり、子どもを授かっても続けたい仕事です。

Forest Worker を目指す人へ

「いしづち森林組合」は主に西条市で活動していますが、このまちは面積の約70%が森林です。私たちが伐倒した間伐材は、さまざまな分野で貴重な資材として活用されています。また森林の整備は防災などにも寄与し、地域に役立つ仕事であると自負しています。ぜひ、男女問わず興味のある方はお声がけください。

梶村さんと仲間たち