私は「自分の技術1本で飯を食っている人」が本当の職人だと思っています。言い換えれば代えの効かない人。例えば植林作業を例にとれば、木を植える作業は土を掘る、苗木を刺す、埋めるというシンプルなプロセスです。誰でもできそうですが、知識のない人がやったら木は枯れてしまいます。きちんと木を育てるためのテクニック、木を育てようという意思が必要です。そういう使命感、自分に求められているものをしっかり理解していることが大切だし、職人として評価されることが最大の喜びだ。また、自然の中で仕事していると、ふと鳥の声が聞こえたり、綺麗な花を見つけたり。そんな些細なことにも幸せを感じています。